Espresso の香り
私が描く絵は、海外での自転車レース経験が根底にあります。
1998 年より本格的にメカニックとしての活動を開始しました。
海外での活動では、イタリアが拠点。
毎日が新しい出逢いの日々。
デザインの国とよく称されますが、まさにその通りで、町を歩いているだけでも多くの看板が目に飛び込んできました。
レース会場に行けば、色とりどりの個性的なジャージを纏った選手達が集います。
町のクラブチームのジャージは、最新のトレンドを取り入れたチームも存在しますが、80 年代にデザインされたジャージが多い事に気が付きます。
チーム発足時、新しく描かれたデザインが、受け継がれている。
時代背景を反映して、若干の手直しが入っている物も多いのですが、ウールの時代から素材だけが変わっただけのジャージもありました。
受け継がれるのはデザインだけでなく、当時の選手が引退後も監督やコーチ、メカニックとしてチームの運営に携わっている事に、深く感動しました。
自転車レースが、文化なんですね。
自転車レースを文化として日本に広めるなんて事は出来ないのですが、本場の香りを日本でも広めたいという想いを込めて、Espresso の香りがするデザインに取り組んでいます。
